「スクラム開発ってなに?」
「アジャイル開発について調べたら出てきたけど、アジャイルとなにが違うの?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか?
今回はアジャイル開発に触れながら、図を用いて説明したいと思います。
アジャイル(アジャイル開発)とはシステムやソフトウェアを開発する際の手法の一つです。従来の開発手法と比べ、開発の進め方に大きな違いがあります。
一週間から四週間の期間を設け、その中で「計画」→「要件定義」→「開発」→「リリース」をすべて行います。
その一週間から四週間の期間を、システムが完成するまで繰り返すというやり方です。
スクラム開発(スクラム)とはソフトウェアを開発するための手法の一つです。
アジャイルの枠組みを使いながら、開発チーム内でのコミュニケーションを重視した、より素早い開発をするための方法論です。
つまりアジャイルとほぼ同じです。
そもそもアジャイルという手法の一種にスクラム開発が位置します。
なのでほぼ同じなのは、ある意味当然と言えます。
しかし、アジャイルとスクラム開発には違う点が大きく二つあります。
一つ目に違う点は、チームメンバーにそれぞれ決まった役割があることです。
スクラムには、チームメンバー全員にそれぞれ役職名とそれに応じた業務内容があります。
開発メンバー
実際に手を動かして開発する
プロダクトオーナー
システム開発における決裁者
実際に手を動かして開発することはなく、
成果物の品質担保が主な仕事
スクラムマスター
ディレクターポジション
プロダクトオーナーと開発メンバーの間に立ち、
開発全体の管理が主な仕事
これらの通り、役割が決められた状態で開発を進めていきます。
そして開発の進め方もアジャイルとは違います。
アジャイルでは「要件定義」→「設計」→「開発」→「テスト」→「リリース」の5つの工程を1週間〜4週間の期間(イテレーション)で行い、それを何度も繰り返す
といった進め方でしたが、
スクラム開発では、そのイテレーションをスプリントと名前を変えて呼ばれ、
そのスプリントの進め方にアジャイルとの違いがあります。
スプリントプランニング
今から取り組むスプリントで、実際何をどうやって進めるのか?を決める
デイリースクラム
しっかりと進捗しているのか?を確かめるミーティングのことで毎日行われる
スプリントレビュー
スプリントを通して、出来上がった制作物の検査と検討をおこなう。開発の発注者も参加する
スプリントレトロスペクティブ
スプリントについて振り返ること。進め方の改善点や良かったことをチームで話し合う
これらの作業をそれぞれのスプリント毎に行います。
今回は、スクラム開発をアジャイルを例に出し、比較しながら解説しました。
スクラム開発と似て、アジャイルの一種で有名な手法であるリーンソフトウェア開発手法というのもあるので、そちらの記事もご覧になることをおすすめします。
→イラストで超わかる!リーンソフトウェア開発とは!?