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2022年9月27日 5:34
図で超わかる!リーンキャンバスとは!?
#ハウツー#図でわかる!#用語解説

リーンとつく言葉を最近多く見かけませんか?

リーン・スタートアップ、リーン開発、リーンソフトウェア開発など、
ソフトウェア開発に関係するものだけでも多くリーンとついた用語があります。

いままでも様々なリーンについて取り上げて来ましたが、今回はリーンキャンバスについて解説していきます。

そもそもリーンキャンバスって?

一言でいうと、リーンな考えを基にしてできたビジネスアイデアを整理、検討するための表のことです。


この表のことをリーンキャンバスと呼びます。
リーンキャンバスを実際に使ってみると次のようになります。

このような感じでこの表を使っていきます。
ですが、まだイメージしづらい部分や使い方のポイントなどがあるので、
それらを解説していきます。

表の効果的な使い方

基本的には①〜⑧まで番号が振られている順にこの表を埋めていきます。
その方がこの表が埋めやすいとされています。

しかし、自分のビジネスアイデア次第では埋める順番が前後することもあります。
ですので、振られた番号通りに埋めるのが正しいというわけではありません。
他に情報発信されている方たちの中でも、番号の振り方に違いがあるので、
その時その場に合った使い方をするのがベストです。

そのためにも、各項目のそれぞれの意図を知っておく必要があります。
ここからはそれぞれの項目の意図と埋める際のポイントを見ていきましょう。

①顧客セグメント and ②課題


顧客セグメントは顧客像を指します。
自分たちの製品・サービスはどういった人物に需要があるのか?
仮説ベースで一旦定義します。

課題は顧客が抱える問題のことです。
自分たちの製品・サービスは顧客のどんな問題を解決するのか?
それを初期段階で決めます。

この①顧客セグメント、②課題は特に順番が前後することが多いです。

「〇〇な問題があるよなあ」→「この問題を解決することに需要があるのでは!?」
→「じゃあこういった問題を抱えているのは、どんな人だろう?」
であったり、
「世の中には〇〇な人が多いよなあ」→「そしたら〇〇を課題に感じてる人が多いのでは?」
であったりと、顧客セグメントと課題に関しては、ビジネスアイデアの思いつき方で埋める順番が特に前後します。
ですので今回は同じ項目にまとめました。

③独自の価値提案


ここでは、自分が考える製品・サービスと似た他社のサービスの差別点はどこか?
をきかれています。

かなり埋めにくい項目だと思います。
せっかく思いついたサービスが、もうすでに他社がやっていて大成功していたり、
すでに誰かが試したが、ニーズが無くて失敗したサービスであったりなんていうのはあるあるだと思います。

しかし、この項目ではわかりやすく他との差別点や、このサービスにお金を出す価値、労力を費やす価値を表すことが重要になってきます。

ここを明確にすることができれば、それは優れたビジネスアイデアに近づきます。

④ソリューション


ここでは②課題を解決する方法について聞かれています。
ここでも、抽象的なことを書くのではなく、より具体的にすることがポイントです。

ビジネスアイデアの核となる部分ですが、解決手段を盛りすぎるのではなく、
リーンスタートアップに基づき、MVP(実用最小限の製品)を構築することを念頭に置くのもまたポイントです。

⑤チャネル


チャネルとは経路という意味です。
つまりここでは、実際にできあがった製品・サービスをどうやって顧客に届けるのかについてきかれています。

ここではリーン・スタートアップでも触れた、アーリーアダプターの反応を観察するために何をするべきかについても書いた方が良いです。

⑥収益の流れ


どこで利益が生まれるのか。
顧客が製品・サービスにふれるタイミングから、実際に収益が発生するまでの道のりについてを書きましょう。

⑦コスト構造


実際に製品・サービスを開発し、それが顧客の手に渡るまでにどれくらいの費用がかかるのかについてきかれています。

ポイントは、開発費用だけではなく市場に出回るまでに一体どれくらいの費用がかかるのかを明記することです。

⑧主要指標


目標を設定するということです。専門用語を使うと、KPI(重要業績評価指標)を定めることです。

具体的には、リーンキャンバスの発案者はここを埋める際、AARRRモデルを使用しているので、それにならう場合が多いです。
このAARRRモデルを参考にして、自分の製品・サービスにあった目標を設定していくのが一般的です。

AARRRモデルとは?

Acquisition:獲得
最初期の顧客にリーチするには?

Activation:活性化
より多くの顧客にリーチするには?

Retention:継続
顧客が継続して利用するためには?

Referral:紹介
顧客が顧客に伝え、広がっていくには?

Revenue:収益
利益を最大化するためには?

これらの単語の頭文字をつなぎ合わせてAARRRモデルと呼びます。

⑨圧倒的な優位性


ここもかなり書きにくいのではないでしょうか。
サービスにおける他社を大きくかけ離す、自社だからこその強みについてをきかれています。

製品・サービス自体にある強みなのか、製品・サービスを開発する工程にある強みなのか、
それらを顧客に届ける工程にある強みなのか、いずれにしても圧倒的な強みを見出しそれを明文化するのはかなり難しいと思います。
どうしても書けない場合は、圧倒的な優位性という言葉のハードルを下げることで
埋めることはできるようにはなるでしょうが、それは本質的ではないと思います。

気恥ずかしさや悩みの多くなる作業ではありますが、圧倒的な優位性を生み出すことができれば、かなり成功確度が高いアイデアであると言えるでしょう。

まとめ


リーンキャンバスについて解説しましたがいかがだったでしょうか。
リーン・スタートアップについて知っている方であれば、かなり飲み込みやすいものだったと思います。

ソフトウェアに限らず、ビジネスそのもの全体にリーンという考えが浸透しています。
リーンをしっかりと理解することで、リーンと名の付く用語がキャッチアップしやすくなり
普段の業務にも活きると思います。

リーン自体を知りたい方はこちら→図で超わかる!リーン開発、リーン・スタートアップとは!?

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