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2022年6月22日 9:55
イラストで超わかる!「アジャイル宣言の背後にある原則」とは!?
#ハウツー#イラストでわかる!

「アジャイル宣言とは何かぼんやりとわかっている。」
「アジャイル宣言にはどうやら原則があるらしいが、まったく知らない。」

そんな方たちがよりアジャイル宣言をより理解しやすくなるために、アジャイル宣言の背後にある原則についてイラストで解説しました。

 1、顧客満足を最優先し、
   価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。 

これは文字通りです。開発者自身が実際のユーザーの満足を優先する。
というのがポイントです。「早く継続的に」というのもアジャイルの特徴です。

 2、要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。
   変化を味方につけることによって、お客様の競争力を引き上げます。

これは従来のウォーターフォールと比べた時に、アジャイルが明らかに違うポイントです。
「要件定義」~「リリース」まですべてを一気通貫で行い、途中での変更に手間がかかるウォーターフォールとは違い、1~4週間の単位で「要件定義」~「リリース」を行い、その期間(イテレーション)を繰り返すアジャイルでは、細やかな修正が都度都度できます。

 3、動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月という
   できるだけ短い時間間隔でリリースします。

こちらもアジャイルのイテレーションに関わる記述です。
何度もイテレーションを繰り返し、制作物をリリースできることで、顧客のニーズをより掴みやすくなります。
さらに不測の事態においても、素早く対応することができます。

 4、ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して
   日々一緒に働かなければなりません。

イテレーションを繰り返し、変更や修正を重ねていくうえで、実際の作り手(開発者)とそれをユーザーに届ける立場(ビジネス側)のコミュニケーションは必須です。
ユーザーのニーズをとらえること(ビジネス側)、それを制作物に反映させること(開発側)は両者の目指す方向性が同じでないと上手く実行できません。

 5、意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。
   環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。

アジャイルは「要件定義」~「リリース」までをすべて同じチームで行います。
しかもイテレーションを終えるたびに、変更や修正が加えられます。
これらを遂行するためには、チームメンバーの高いモチベーションが必要です。

 6、情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法は
   フェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。

アジャイルでは同じメンバーがイテレーションを繰り返していきます。
より高いパフォーマンスを出すためには、チームメンバーの円滑なコミュニケーションが大切です。

 7、動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。

これもアジャイルの核となる考え方です。
従来では「要件定義」~「リリース」の各工程を一度切りでしたが、
アジャイルではなんども「テスト」をし、「リリース」をします。
逐一、システムがしっかりと動き、理想に近づいているのかを確認することができます。

 8、アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。
   一定のペースを継続的に維持できるようにしなければなりません。

端的に言うと、「締め切りが近づくからって焦るな!」ということです。
それとは逆に「まだ期限はあるからなあなあでいいや。。。」という状態も望ましくありません。
より高いパフォーマンスのためには一定のペースを継続することが大切です。

 9、技術的卓越性と優れた設計に対する
   不断の注意が機敏さを高めます。

「イテレーションを遂行することに妥協するな。」ということです。
「このやり方の方が品質は高くなりそうだけど、今更変えるのは工数が掛かるなあ。。。」
アジャイルは細やかな修正ができるのですから、そこで妥協してはいけません。

10、シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。

「本質を見よう。」ということです。
ユーザーが使わないであろう冗長な機能よりも、ユーザーが本当に求めているものに時間を使うべきです。

11、最良のアーキテクチャ・要求・設計は、
   自己組織的なチームから生み出されます。

「自己組織的なチーム」とはアジャイルでイテレーションを遂行するチームのことで、
チームが能動的に開発に取り組んでいる状態を指しているのだと考えられます。
そういったチームでのアウトプットが最も品質の高いものになる、ということです。

12、チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、
   それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。

アジャイルではイテレーションを何度も遂行します。
それによって、過去の取り組み方を振り返り改善点を見いだせれば、それを改善することが細かいスパンでできます。
そこから、より良いサービスを生み出すことが可能になります。それはアジャイルの最大の特徴です。

まとめ

以上が、アジャイル宣言の背後にある原則になります。
基本的には短くわかりやすい文章で構成されていますが、その裏には提唱者であるソフトウェア開発の第一人者たちの考えや意図があります。
それらを一歩踏み込んで知ることで、アジャイルについてより理解が深まったのではないでしょうか。

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